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ニキビについて ~その1

今回はアンチエイジングとは少しはずれますが、ニキビについてお話したいと思います。
以前は「ニキビは青春のシンボル」といわれ、大人になれば自然になおるものとしてあまり気にされることもなかったのですが、最近は20歳代以降に出現する大人のニキビが増え、美肌ブームも加わりニキビに悩む方が多くなっています。このニキビ、実は原因が複雑できちんと対処しないとなかなか治療が難しい!…「たかがニキビ、されどニキビ」なんです。そこで、ここからはニキビの原因のお話になります。
ニキビは大きく4つの原因が挙げられます。

(1) 毛穴の異常な角化(角質がかたくなること)
(2) 皮脂の分泌亢進
(3) アクネ桿菌の増殖
(4) 性ホルモンの影響

です。
では1つ1つわかりやすく説明していきましょう。


(1) 毛穴の異常な角化(角質がかたくなること)

まず毛穴の口がかたくなりふさがってしまいます。このため毛穴の中にある皮脂腺から出る皮脂がたまり、小さくプツプツとした面ぽう(白ニキビ、黒ニキビ)ができます。毛穴をふさいでしまう原因としてコラムにも登場したバリア機能の障害や性ホルモンの影響などが考えられます。

(2) 皮脂の分泌亢進

次に皮脂がどんどん出過ぎてしまいます。 この余分な皮脂によってバリア機能が更に障害されて(1)の毛穴の角化が進みます。そこにどんどん皮脂がたまり、前述の面ぽうの形成が進みます。皮脂が出過ぎてしまう原因としては性ホルモンの影響、そしてまたまたバリア機能の障害が挙げられます。この皮脂がたくさんたまった面ぽうは次にお話するアクネ桿菌にとってとても居心地がいいのです。

(3) アクネ桿菌の増殖

ここでアクネ桿菌の登場です。
この菌は常在菌といって誰でも持っている菌ですが、皮脂がたくさんあって空気にふれない閉ざされた所がとても大好きで、面ぽうの状態になるとどんどん活発になって数もふえ、悪さをします。ニキビの炎症を引き起こし、毛包壁を破壊します。つまり白ニキビ、黒ニキビから赤ニキビ、ニキビ跡へとにきびを進行させて行くのです。

(4) 性ホルモンの影響

(1)や(2)でも出てきたように性ホルモンのバランスがくずれると皮脂の分泌が増え、毛穴の角化も進みます。

このようにニキビはいくつかの原因がお互いに影響しあってできていき、進行していきます。だから治療が難しいのです。抗菌剤は赤ニキビを軽快させることはできますが、面ぽうの形成や皮脂の分泌は防げません。だから病院で薬をもらっても一端は良くなるけどすぐに再燃するとか、あまり効果が感じられないといったケースがあるのです。

次回はニキビの治療についてお話したいと思います。

カテゴリ:お肌のこと  2008.01

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